競技ナンプレの精進についての考察

はじめに

こんばんは、初月葉桜です。ブログが習慣化しないタイプの人間なので何年かぶりの記事です。

 

先日、ポーランドで開催されたWSPC(世界ナンプレ・パズル選手権)に参加してきました。そのうちWSC(世界ナンプレ選手権)は191人中31位で、3年前にCチームとして参加した際の234人中55位よりも良い結果でした。

これを比較すると(順調かはさておき)競技ナンプレ力は上がっているように思います。確かに、ナンプレファンのようなナンプレの雑誌を買って解いたり、スマホアプリで空き時間にナンプレを解いたりと、昔に比べると練習量は増えているように思いますし、バラエティ(変種)ナンプレを解く力もSGP等の大会を通じて上がっているのかなと思います。

 

それではなぜこの記事を書いているのかというと、今のままではこれ以上の成長がなさそうな予感がしているからです。もっと上の方を目指すなら、もう少し意図をもって練習を積むのが良さそう、と思ったので、備忘録もかねてどんな練習が良さそうかなと考えてまとめてみることにしました。最適解とかではなくあくまで自分の考えるやり方なので、ご承知おきください。

なお、今回はSGP対策を想定して考えてみます。(多分他の大会にも通ずる部分があるはず)

 

クラシックナンプレを解きまくる

SGPではどのラウンドでも4~5問ほどクラシックナンプレが出ます。各門の配点はあまり高くないですが、ちりも積もればなんとやら、というわけでここをしっかり早く解けるようになっておきたいところです。ちなみに、直近のSGP(2022 Round8)では、600点中134点がクラシックなので、約2割がクラシックです。問題数としても14問中6問なので、そこそこの割合を占めているような気がします。

また、バラエティナンプレもルールによっては最終的にクラシックナンプレに帰着するので、その意味でも練習のし甲斐はかなりあると思います。せっかくなのでクラシックナンプレの練習の有用性をアピールすべく、参考文献も貼っておきます。

note.com

さて、取り上げたタイガーさんの記事ではHard Classic、つまり難易度の高いナンプレを主に解いていたみたいです。自分の感覚では、SGPに出るクラシックナンプレは配点が低めなので、X-wingレベルの手筋はあまり要求されないイメージがあります(本当はこのあたりを精査してちゃんとどのレベルまで練習すべきかを決めないといけないのですが)。なので、もう少し難易度の低い問題を中心にとにかく量をこなす、というのもありかなと思っています。

特に、自分は解き方に癖があるのか、所要時間にばらつきがあり、配点と所要時間の間に正の相関がないことがあるので、安定して早く解けるようになっておくと良さそうです。

また、終盤に数字を埋める早さというのも地味ながら効いてくる部分だと思っているので、「書く場所」と「見る場所」を別々にする、手と目を別々に動かす、というのができるようになると、もう少し早くなるかも、と思っています。

なので、クラシックナンプレについては、「安定したタイムを目指す」「目と手を別々に動かす」を意識しつつたくさん解いて練習しようかなと思います。大量のナンプレファンとナンプレ館が積まれているので、まずはそれから消化しますかね。特に、ナンプレファンは所要時間目安が書いてあるので、「安定したタイムを目指す」際に役立ちそうです。積み本が減ってきたらニコリの数独本も解いていきたいですね。(恥ずかしながら、実は数独通信をあまりまだ解いたことがない)

 

バラエティナンプレは定番ジャンルを攻める

続いてバラエティナンプレです。SGPやWSCでは、なんやかんやで点数的にも問題数的にもバラエティナンプレの方が比重が高いので、こちらも練習しておきたいところです。しかし、クラシックナンプレと異なり、様々なルールが存在し、網羅するのは不可能です。

というわけで、割とよく出るイメージのあるルールに重点を置いて練習するのが良いのかなと思っています。具体的には、Diagonal, Killer, Windoku, Irregular, Antiknight, Fortress, Arrows, Consecutiveあたりがよく出るでしょうか(ここも本当は精査すべきですがまだしてないです)。他にもOutsideとかLittle killerとかPalindromeとかRenbanとかCloneとか挙げればきりがないですね。頻出分野の練習をすると、その練習の成果を出す機会が多くなるので、結果も全体的に上がりやすいんじゃないかという気がしています。

ところで、バラエティナンプレは作者による解き筋が用意されている可能性が高いと思っているので、それを見つけて解いていくとコーナーで差をつけることができそうです。というわけで、大会の過去問など、人の手で明確に意図をもって作られた問題が練習には最適かなと思います。(とはいえ意図がどれほど用意されているのかは解いてみないと分からないですが。)

バラエティナンプレをまとまって解ける媒体はあまり多くない印象なので、やはり前述したナンプレファンや、SGPなど大会の過去問を解いていくのが良いのかもしれません。大会の過去問なら、多少マイナーなルールのバラエティナンプレも解けるのでお得ですね。

大事なのは理詰めを見つけて解ききることだと思うので、多少時間をかけても丁寧に解いていこうと思います。

 

終わりに

というわけで、自分のことなので実際どれだけやっていけるのかよく分からないところはありますが、これを実践して来年のSGPで今年より良い成績を残せるよう頑張りたいと思います。(WSCの目標は、まず予選に通ることですね)

 

(次の記事がいつなのかは分からないですが)ではまた。