Roundabout

 この記事はひこうきさん主催のペンパアドベントBの18日目の記事です。

adventar.org

 

 こんばんは、10日ぶりの初月葉桜です。

 今回はペンパアドベントBで公開する問題として、あまり作ったことのない、かつネタ被りしなさそうなものをと思い、今年のWPCのRound4で出たRoundaboutを自分でも作ってみました。Roundaboutというと日本語では「環状交差点」という意味ですが、ここでは6つのパズルがそれぞれのヒントを介してつながっている盤面を環状交差点に見立てているんだと思います。そもそも日本だと環状交差点が珍しい気がするので写真を載せておきます。(不要では?)

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 本題の盤面ですが、こんな感じになりました。ルールを下に書きます。ちなみに英語のルールはWPC2019のインストに書かれているのでそちらもどうぞ。

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ルール

左上:スリザーリンク(Slitherlink)

・通常のスリザーリンクのルールに加え、外側の数字は、その列(行)のなかでループの内側に入るマスの数を表します。

左中:Difference Sudoku

・通常の6×6数独のルールに加え、外側の数字は、その数字側から見てその列(行)の手前2マスに入る数字の差を表します。

左下:Tents

・タテヨコナナメに隣り合わないようにいくつかのテントを配置します。

・テントと木はタテヨコに隣り合った1対1のペアになります。

・外側の数字は、その列(行)に入るテントの数を表します。

右上:First Seen Coral

・いくつかのマスを黒くぬります。黒マスはひとつながりになりますが、2×2以上のカタマリになってはいけません。また、全ての白マスのカタマリは盤面の端に接します。

・外側の数字は、その数字側から見てその列(行)の最も手前に入る連続した黒マスの長さを表します。

右中:Doppelblock Skyscrapers

・全ての列(行)に1~4の数字と黒マス2つが入るように盤面を埋めます。数字はビルの高さを表します。

・外側の数字は、その数字側から見てその列(行)の1番目の黒マスから見て、2番目の黒マスまでに見えるビルの数を表します。ヒントが0の場合は、黒マスが隣り合っていることになります。

右下:Battleships

・盤面に指定された船を置きます。船同士はタテヨコナナメに隣り合ってはいけません。

・今回の船のセットは、1×3の船×1、1×2の船×2、1×1の船×3です。船は回転させても構いません。

・外側の数字は、その列(行)で船が占めるマスの数を表します。

全体ルール:Roundabout

・パズルの盤面が隣り合っている場所では、ヒント数字(盤面に応じて自分で書く)が隣り合います。隣り合うヒント数字が一致するすべての箇所は灰色の枠で囲われています。逆に、灰色の枠で囲われていない箇所では、隣り合うヒント数字が一致してはいけません。

 

 以上がルールです。要は複数のパズルでヒントが連動します、ということです。ルールが多いので、質問や正解チェック等あれば@Xana_uzzleまたはコメントにてどうぞ。(答えは後日あげるかも)

 

 作ってみた感想としては、まだまだ妥協の多い盤面になってしまったなという感じです。入口にしやすいパズルとしづらいパズルがあるので、もう少し配置をしっかり考えるべきだったかもしれません。また、灰色枠がない部分というのはある部分に対してヒントを波及させづらいので、灰色枠を多用してしまいましたが、その分解きやすさは向上したと思います。

 今回はWPCと同じパズルのラインナップで作りましたが、他のパズルでもRoundaboutは作れそうなので、いいアイデアがあればまた作ってみたいところです。

というわけでペンパアドベントB、18日目の記事でした。ではまた。